「レゴ®︎シリアスプレイ®︎ オンラインワークショップ」体験レポート


子供の頃に、一度は触ったことがある方も多い「レゴ」を使用して行うワークショップ、レゴ®︎シリアスプレイ®︎。ブロックを用いて自分の内観を可視化させ、メンバー同士による説明や質問を通して、普段は気づかない自分の考えや想いに気づくことができます。
2022年6月28日「レゴでアフターコロナのビジョンを描く」をテーマに行われた、オンラインワークショップの体験レポートをお届けいたします。

 





思いもしない問いが内面を顕在化する


ワークショップでは「Window Exploration Bag」という専用のレゴブロックを使用します。レゴブロックやペン、付箋紙などワークショップで使用する道具は、事前に自宅に届きました。


レゴシリアスプレイの基本プロセスは4つ。

① ファシリテーターからの問いかけ

② 手で考えてモデルをつくる

③ モデルについてストーリーを語る

④ 他者からのフィードバックを通じて新たな気づきを得る


最初のお題は、選んだ10個のブロックで「未来の生物」を作ることから始まりました。久しぶりにレゴを触ったということもあり、みなさん集中して夢中で作っていました。

10個のブロックという条件以外は自由だったので、何もわからずこんな作品を作ってみました。作り終わったら、この未来の生物に名前をつけます。


作り終わった後、ファシリテーターのタキザワさんより「作った未来の生物と自分の共通点を教えてください」という新たなお題が… まさか自分との共通点を、と言われるとは思ってもみてなかったので、なんとか説明を繰り出します。

ちなみに、こちらの生物の名前は「身軽な胞子」。胞子のように自由に移動して自分の好きな場所にくっついて行ける、といった説明をさせてもらいました。

何も考えずに作ったレゴに対して思いもしなかった問いかけをされたことで、最初は後付けだと思っても、次第にその理由に納得感が出てきました。そして必死に頭を働かせてみれば、自分との共通点を見つけられることがとても不思議でした。

他の参加者も説明に苦労されていましたが、無意識にカラフルなブロックを選んでいた、明るいと言われる自分に似た作品ができた、といった潜在的な内面が表れていたようでした。




同じモノを見ているはずなのに

作り終わった後、ファシリテーターのタキザワさんより「作った未来の生物と自分の共通点を教えてください」という新たなお題が… まさか自分との共通点を、と言われるとは思ってもみてなかったので、なんとか説明を繰り出します。

ちなみに、こちらの生物の名前は「身軽な胞子」。胞子のように自由に移動して自分の好きな場所にくっついて行ける、といった説明をさせてもらいました。

何も考えずに作ったレゴに対して思いもしなかった問いかけをされたことで、最初は後付けだと思っても、次第にその理由に納得感が出てきました。そして必死に頭を働かせてみれば、自分との共通点を見つけられることがとても不思議でした。

他の参加者も説明に苦労されていましたが、無意識にカラフルなブロックを選んでいた、明るいと言われる自分に似た作品ができた、といった潜在的な内面が表れていたようでした。





次のワークは、見本モデルの中から1つ選んで作り「コロナによる最悪の体験、もしくは最高の体験」を説明しました。

みなさんコロナ禍においてさまざまな経験をしているからこそ、同じモデルであっても思うことはかなり違っていました。背丈が違う人がつながっているようなモデルについて、Aの方が地に足が着いていると思う人も入れば、Bの方が地に足が着いていると思う人もいる。トカゲのようなモデルについて、飼い始めたペットのようだと思う人もいれば、悲しい出来事を思い出す人もいる。

見えているものは同じなのに、思うことはまったく違う。言葉にすれば当たり前ですが、こんなにも多様な説明を聞いていると、解釈は無限大を体感しているようでした。




思わず笑顔がこぼれる発表タイム


その後もワークを重ねていき、最後は「あなたにとって3〜5年後の理想の社会とは?」がお題です。このワークはこれまでよりも自由度が高く、ブロックは何個使っても良いし、何を表現しても良い。タキザワさんは頭ではなく手で考えようと言いますが、手が動く前に頭での思考が無意識に始まっているので、これがなかなかに難しい。

それでも6分間、みんな思い思いの理想の社会を作りあげ、発表の時間に移ります。最終の発表はこれまでとは少し違い、他の参加者の作品を自分が作った理想の社会という体で、発表して質問にも返答するという方法でした。発表する側は、作品に込められた思いに考えを巡らし、作った側は、この部分はそう見えるんだ、ここは意図が伝わった、という新しい発見の連続。このワークショップで初めて会った者同士でしたが、思わず笑顔が溢れる時間となりました。




手で考えることの可能性


ワークショップ後には参加者で振り返りを行いました。

もとはただのブロックなので、何を作るのも自由だからこそ、頭で考えてから作ってしまうことが多いのだとか。参加者の中にも、最初はカッコいいものを作ろうとしてしまっていたが、ワークを重ねることで次第に、手で考えることに慣れてきた、との感想がありました。

また、作品を作った後にそれを何に見立てるかは、その人の自由です。このブロックは「胞子」です、と言えばそれが真実になる。見立て遊びではないですが、ただのブロックが発想次第で何にでも見える、なんとも自由な世界が広がっているのだなと感じることができました。

そして、同じメンバーで同じお題だとしても、今回とはまったく違う作品になる。だからこそ、毎回新しい発見や刺激を受けることができると思います。まだ「レゴ®︎シリアスプレイ®︎」を体験されたことがない方は、ぜひ体験ワークショップにご参加ください!




文:木下 花呼






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PLAYWORKS株式会社は、インクルーシブデザイン・サービスデザイン・ワークショップを活用した、新規事業・サービス・製品・組織開発を支援します。また、障害者など社会的弱者を対象としたサービス・製品を企画・開発・提供しています。 代表取締役 タキザワケイタ インクルーシブデザイナー・サービスデザイナー