ベネッセ「LEGO® SERIOUS PLAY® ONLINE WORKSHOP」レポート

 

PLAYWORKS では LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎ メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーターによる、LEGO® SERIOUS PLAY® ワークショップ・研修を提供しています。

今回は、ベネッセコーポレーション の皆さんと実施した「LEGO® SERIOUS PLAY® ONLINE WORKSHOP」について、PLAYWORKS インターン 小池 がレポートします!

  


 

LEGO® SERIOUS PLAY® ONLINE WORKSHOP


ワークショップは「オンラインコミュニケーション」をテーマに、参加者6名とグラフィッカー1名が参加。以下のプログラムで進行していきました。


プログラム

  • レゴの高積みチャレンジ
  • レゴシリアスプレイについて
  • オンラインによる最高・最悪の体験
  • オンラインコミュニケーションの理想型
  • 振返り:参加者・グラフィッカー

 

 

 

レゴの高積みチャレンジ

 

最初のワークは「レゴの高積みチャレンジ」です。1分間でどれだけ高いタワーをつくれるか対決。「時間が全然足りない!」「猫が邪魔しに来た!」など大盛り上がり中、ワークショップは始まりました。

 

 

 

レゴシリアスプレイについて

  

続いてレゴを使って自己紹介をした後に、レゴシリアスプレイの理論的背景や基本プロセス、レゴシリアスプレイを活用したプロジェクトの紹介がありました。

 

 

 

オンラインによる最高・最悪の体験


いよいよ今回のテーマである「オンラインコミュニケーション」について対話が始まります。


まずは見本モデルの中から1つ選び、作ったモデルで「オンラインコミュニケーションにおける最高・最悪の体験」を説明していきました。

同じモデルでも、最高の体験を説明する方も、最低の体験をする方もいました。どちらも共感できる内容で、捉え方によって多様な見方、考え方があることが分かります。


続いて、「コミュニケーションのオンライン化から得られた学びや気づき」を、レゴでカタチにしていきました。

 

 

 

オンラインコミュニケーションの理想型

 

最後のワークとして先程の気づきや学びを踏まえた上で、「コミュニケーションのオンライン化を通じて実現したい理想の社会」をレゴでカタチにしました。そして、それを説明するキーワードを3つ書き出した上で、「他者説明」「質問」「本人説明」という流れで共有を行いました。



対等・自由・バラエティ

他者説明

目の高さが同じことから対等、生えているヤシの木が自由を表現しています。いろんな道を歩きながら、バラエティある意見をもらっています。

質問

Q:その人はどこに向かっている? 道の先は?

A:端に木のようなレゴがあるが、まだそこはゴールではなく、表し切れないがその先もある。

本人説明

対等については他者説明の内容と同じです。3つの木のようなレゴを島に見立て、いつでも行き来することができます。それぞれの場所や島のアイデンティティに、バラエティがあることを表現しています。


アクセシビリティ・オン / オフ・ネットワーク最適化

他者説明

旗へ向かっていくのに、いつでも簡単にアクセスできる。目と目が向き合っている状態がオン、自由に周りを見渡せる状態がオフです。真ん中のシステムがいろんな場所に繋がっており、ネットワークは最適化されています。

質問

Q:外側についた梯子は何を表していますか?

A:現実世界への架け橋です。

本人説明

黄色と黒の地盤の上にいる全く違う人が、ネットで簡単に繋がることができる。オンラインとオフラインのすみ分けを、海や山のイメージで表現しました。理想は、快適にネットワークに繋がれる状態です。


時空超越・異なる他者との邂逅・mobility

他者説明

いま発信したことが未来に残ってしまう状態を、時空超越として表現。全く違う3つの島と異なる他者、出会うはずのなかった人たちが、手軽にどこででも出会うことができるようになった。

質問

Q:人のレゴはなぜ手を挙げているのですか?

A:誰かとつながれてハッピーになっています!(笑)

本人説明

他者説明でばっちり説明いただきました! 追加すると、花などを置くことで、ホームグラウンドは温かみのあることを表現しています。

 

夢・自分らしさ・正解はない

他者説明

崖の上に咲いた花や自分から遠いプロペラで、いつか自分が届きたい夢を表現。他者から見て作ったものに、自分らしさが出ています。正解はないゴールに辿り着くには、それぞれの道とワクワク感があります。

質問

Q:真ん中にある灰色の軸いは、どういう意味がありますか?

A:他の現実へとつながる空洞です。

本人説明

他者説明がとても素敵でした。花のレゴが夢を象徴し、オンラインによって夢を叶える方法が多様になり、自分らしさも出せるようになったこと、自分の夢をかなえる方法に正解はないことを表現しました。


出会い・新世界・平等

他者説明

環境などが全く違い断裂されていた4人が、オンラインで繋がることができた。今まで限られた所でしか生活できなかった人が、新世界に入ることができるようになった。夢は平等に叶えられる社会であることを表現しました。

質問

Q:高い所に目が1つだけあるのは、どういう意味がありますか?

A:今までのこの人の経験や知見、財産です。

本人説明

ほぼ説明いただきました! 1つのコネクションがあるだけで、いろんな人と繋がることができることを表現していました。


どこでも・だれでも・どんな状況でも

他者説明

真ん中の黒い部分がコミュニティです。3つの目がその人の状況、モノを持った人がすぐにつながることができます。人が前屈みになっているのは、いつでもコミュニティに飛び込んでいける状態を表現しました。

質問

Q:旗が2つあるのはどういう意味がありますか?

A:ゴールは2つあることを表現しています。

本人説明

旗はゴールです。それぞれの人はゴールへの長さや、バックグラウンドの長さが違います。オンラインであれば、どこでも誰でもどんな状況でもゴールに辿り着けるということを表しています。




振返り:参加者・グラフィッカー


ここまでレゴを通じて手で考えながら、「オンラインコミュニケーション」について自分やメンバーと対話を行ってきました。最後にワークショップについて振り返りました。


  • モノでアウトプットをするのは楽しいし創造的思考も使う。手も頭も両方使うのが良いなと感じました。
  • 今まで頭の中で考えていることを文字にすることはしていたが、レゴで考えて表すことで自分の考えが一気に広がりました。
  • それぞれのアイディアを参考にしながら、自分の考えや理想像を膨らましていくことができました。
  • オンラインだからファシリ次第で、全員平等に発言できるのも良いなと思いました。
  • 対面じゃなくてもワークショップって盛り上がる!!というのが純粋な感動でした!


グラフィッカーからはリアルタイムで記録していったグラフィックを共有しながら、ワークショップを振り返っていただきました。


最初の「レゴの高積みチャレンジ」から一気に場が盛り上がり、ワーク中もよく会話が生まれていて、温かい雰囲気のワークショップでした。「旗」を「ゴール」という意味で使われている方が多く、目的達成への意識が強い印象を持ちました。オンラインでの最高・最悪な体験では、最悪な方が多かったのですが、逆にそれをポジティブに捉え、気づきや学びを得られているのが素晴らしいですね。また、「目」がたくさん使われているのは、オンラインでも皆さんつながりを感じながら仕事をされているんだろうなと思いました。


オンラインでもあってもたえず会話が飛び交う、手と頭をフル回転した対話のワークショップでした!


文:PLAYWORKS.Inc インターン 小池





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PLAYWORKS株式会社は、インクルーシブデザイン・サービスデザイン・ワークショップを活用した、新規事業・サービス・製品・組織開発を支援します。また、障害者など社会的弱者を対象としたサービス・製品を企画・開発・提供しています。 代表取締役 タキザワケイタ インクルーシブデザイナー・サービスデザイナー